材料費

材料費の種類

 材料費と一括りにしてしまっても材料費に分類されるものは様々です。パソコンであれば、CPUやメモリや内部で使われているネジも材料費に含まれます。その種類によって名称がありますので覚えておきましょう。

主要材料費

 主要材料費とはその名称の通り製品の主要な部品となる材料を指します。洋服の製造業であれば生地等が主要材料費に分類されます。

買入部品費

 買入部品費とは外部から買い付けてそのまま製品に取り付けるものを指します。同様の例では、ボタンやチャックなどが買入部品費に相当します。

補助材料費

 補助材料費とは染料や糸など製品の生産に補助的に使用され、かつ消費量が大きいものを指し、受払記録で管理する必要がある材料となります。

工場消耗品費

 工場消耗品費とは工場内部の電球や機械の燃料といった製品の生産に補助的に使用されるものですが、補助材料費とは異なり金額的に重要ではなく受払記録で管理する必要のないものになります。

消耗工具器具部品費

 消耗工具器具部品費とは針等の耐用年数が一年未満か、価格の低いものを消耗工具器具部品と言い、その消費高を消耗工具器具部品費と言います。

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材料費の分類

 その費用が特定の製品の製造に掛かった費用であることが明確に分かる費用か、分からない費用かで直接材料費、間接材料費に分類することが出来ますが、前項で説明した費用を直接材料費か間接材料費かで分類すると以下に様な分類になります。

直接材料費

  • 主要材料費
  • 買入部品費


間接材料費

  • 補助材料費
  • 工場消耗品費
  • 消耗工具器具部品費


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材料の購入

 材料の勘定科目は特に指定が無い場合「材料」勘定を使用します。 また、材料の金額には仕入の時と同様に、購入金額+購入の際に掛かった付随費用も含めます。

原価 = 購入金額+付随費用
横浜工業は材料を100個を(@5,000)掛けで購入し、
引取りの運賃¥5000は現金で支払った。
仕訳
材料   505,000  
  買掛金
現金
  500,000
5,000
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数量管理

継続記録法

 継続記録法とは、材料の受け入れや払い出しの都度、材料台帳などへ数量を記録する方法です。そのため継続記録法を用いれば期中のいつでも正確な消費数量と残高数量を計算できますし、棚卸減耗も把握することが出来ます。

 しかし、受け入れと払い出しの都度台帳へ記帳しなければいけないため管理コストが掛かることから主要部品といった主だった材料で使用します。

棚卸記録法

 棚卸記録法とは、継続記録法のように受け入れや払い出しの都度に記帳は行わず、月末に月初在庫高+当月受入高−月末在庫高から消費数量を算出する方法です。

 棚卸記録法用いた場合、管理の手間は省けますが、期中での消費数量と残高数量が把握できないことと、棚卸減耗が材料消費額に含まれてしまうことになります。

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原価管理

 商品原価を算出する場合、仕入れた材料の金額が常に一定であれば問題ありませんが、仕入れ元や仕入れ時期によって仕入れ金額が異なってきます。

 このような場合、どのように原価を計算するか日商簿記2級では以下の原価計算方法が出題されます。

8/2  材料Aを1個500円で1,000個仕入れた
8/10  材料Aを1個600円で  800個仕入れた
8/15  材料Aを1,200個消費した

先入先出法

 先に仕入れた材料から先に使用するという考え方です。

(500 × 1,000)+(600 × 200)= 620,000

後入先出法

 後に仕入れた材料から先に使用するという考え方です。

(500 × 400)+(600 × 800)= 680,000

総平均法

 月末に一ヶ月の単価を平均して算出する方法。

(500 × 1,000)+(600 × 800)/ (1,000 + 800) = 544 (単価)
 544 × 1,200 = 653,333
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記帳法

実際価格法

 実際の消費高に伴って記帳を行う方法。

特定の製品のために材料を消費した場合
仕掛品   300,000  
  材料   300,000
間接材料費としての消費
製造間接費   50,000  
  材料   50,000

予定価格法

 予定価格法とは、過去の実績から予め期首等に予定消費価格を定める方法です。実際消費価格は月末にならないと金額を算定できませんが、予定価格法を採用していた場合は、消費数量が分かれば価格を随時計算できるメリットがあります。

「消費材料」勘定を使う方法

 消費材料勘定を用いる場合は予め見積もった予定材料費を「消費材料費」として記帳しておき、実際に消費した金額を「材料費」へ振り替えます。振り替えた額より差額が発生した場合は、「材料見積差異」勘定で処理します。

予定
仕掛品
製造間接費
  200,000
50,000
 
  消費材料   250,000
実際に消費した材料
消費材料   300,000  
  材料   300,000
差額の記帳
材料消費価格差異   50,000  
  消費材料   50,000
 上記のように予定消費高より実際の消費高の方が大きくなってしまった場合に差異が借方に発生するわけですが、このようなことを「貸方差異」または、「不利差異」と言います。逆に貸方に発生する差異を「貸方差異」または「有利差異」と言います。

「材料」勘定で処理する場合

 予め見積もった予定材料費を「料費」として記帳し、実際に消費した金額を材料費へ振り替えます。振り替えた額より差額が発生した場合は、「材料見積差異」勘定で処理します。

予定
仕掛品
製造間接費
  200,000
50,000
 
  材料   250,000
差額の計上
材料見積差異   50,000  
  料費   50,000
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棚卸減耗

 棚卸記録法を選択した場合、製造原価に棚卸減耗も含まれて計上されてしまうことは前述しました。しかし、その都度記録する継続記録法を採用した場合は棚卸減耗を算出して材料の管理を行うことが可能になります。

 また、棚卸減耗費は通常の発生量であれば最終的に製造間接費へ振り替えられます。

棚卸減耗費で処理する場合
棚卸減耗費
製造間接費
  50,000
50,000
 
  材料
棚卸減耗費
  50,000
50,000
経費で処理する場合
経費
製造間接費
  50,000
50,000
 
  材料
経費
  50,000
50,000
製造間接費で処理する場合
製造間接費   50,000  
  材料   50,000
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