増資・減資・合併

増資

 増資の場合、株式引受募集と株式募集がありますが、処理は会社設立時の処理と同じになります。ただし、新株発行諸費用は、新株発行費勘定で処理し、増資の場合は3年以内に毎期均等以上新株発行償却で処理します。設立時は5年、増資時は3年と覚えておきましょう。

1.浅井株式会社は増資にあたり、無額面株式 100株を 1株 \50,000で発行し、応募者より申込証拠金が払込取扱銀行の別段預金に振込まれた。その際の諸経費 \90,000は小切手を振り出して支払った。
仕訳
別段預金
新株発行費
  5,000,000
90,000
 
  申込証拠金
当座預金
  5,000,000
90,000
2.1の申込証拠金を商法で定められた最低額を資本に組入れ、別段預金を当座預金に預け入れた。
仕訳
申込証拠金

当座預金
  5,000,000

5,000,000
 
  資本金
株式払込剰余金
別段預金
  2,500,000
2,500,000
5,000,000
3.決算にあたり1の諸経費を必要最低限償却した。
仕訳
新株発行費償却   30,000  
  新株発行費   30,000
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減資

 減資とは、2株を1株にすることで資本金の額を減額することです。これには会社の資産を使用して買い入れる実質的減資(株主への払い戻しや自己株式の買い入れ)と会社の資産の減少を伴わない形式的減資(欠損金のてん補)があります。資本金減少額>払戻しまたは欠損金のてん補の場合、その差額は減資差益(利益余剰金)で処理します。

1.田中株式会社は事業縮小のため、自社の無額面株式 100株を 1株 \50,000で買い入れ \7,000,000の減資を行い費用は現金で支払った。
仕訳
資本金   7,000,000
 
  現金
減資差益
  5,000,000
2,000,000
1.田中株式会社は、無額面株式(発行済株数1,000株)について2株を1株に併合して\20,000,000の減資を行い、欠損金\1,000,000をてん補した。
仕訳
資本金   7,000,000
 
  現金
減資差益
  5,000,000
2,000,000
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合併

 事業を一から創めるのではなく、既に存在する企業の合併は販売ルートの確立といったもろもの手間が省けるため、現在では良く新聞等で耳にする機会が増えました。そもそも合併とは二つ以上の会社が一つの会社になることで、新設合併吸収合併があります。新設合併とは、二つ以上の会社が合併して新しい会社を作ることです。吸収合併とは合併会社が被合併会社を吸収することです。

 合併による資本増加>引き継ぐ純資産(引き継いだ資産−引き継いだ負債)の場合、合併差益勘定で処理します。

木村株式会社は鈴木株式会社を吸収合併し、無額面株式10株(@\100,000)を交付した。なお鈴木商店の諸資産は\2,500,000、諸負債は \1,200,000ある。
諸資産   2,500,000  
  諸負債
資本金
合併差益
  1,200,000
1,000,000
300,000
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